コロナ下にオープンした鹿児島市の商業施設 早期のMD再構築へ 購買動向の変化に対応
2024.03.04 06:27
提供:繊研plus
再開発が進む鹿児島市で、コロナ下にオープンした商業施設が早期のMD再構築に取り組んでいる。開業時には環境の悪化などで、思うようなリーシングが出来なかったこともあり、コロナ禍を経て消費者の購買動向の変化にも対応し、地域の魅力と売り上げアップを目指す。
22年4月オープンのセンテラス天文館は、2年目で業態転換も含め23店を改装している。4、5階の天文館図書館の利用でファミリーや学生が多いことから、アミューズメントやホビー関連を強化。カプセルトイを「ガチャガチャの森」に入れ替え、飲食のテナントも入れ替えた。交流・展示スペース「九州電力エコテラス」や子供向け英会話教室、クリニックなどを導入し、3月20日にはプリクラの「ぷりタウン天文館」がオープンする。売上高は、「MDの見直しによる改装効果が大きい」と上向き傾向で、来店頻度や館内の滞留時間の向上が見られる。24年1月は12%増となった。
21年6月オープンのライカ1920の23年9月期売り上げは前期並み。飲食やサービス系は復調し売り上げを伸ばしているが、2階のファッション関連はやや苦戦している。今年の開業3周年を起点に、5周年に向けて地域に必要な機能を再構築する方針で、特にファッションを含む物販や飲食を強化していく。アミュプラザ鹿児島と隣接するため、「駅前エリアを補完できる業態やテナントを充実させ、差別化する」としている。
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