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VTuberのPR動画削除をめぐりフェミニスト議員連盟が新たに見解「責任逃れ」との批判も

2021.09.21 17:30

提供：ユーチュラ

千葉県警がVTuberを起用して制作・公開した交通安全PR動画が、全国フェミニスト議員連盟の抗議を受けて削除された問題について、同連盟が新たに見解を発表しました。

連盟がVTuber起用に抗議

7月中旬、千葉県警は交通安全を呼びかけるPR動画を公開しました。この動画に千葉県松戸市のご当地VTuber「戸定梨香」（とじょうりんか／登録者数9000人）が起用されたことに対して、全国フェミニスト議員連盟が8月26日付で公開質問状を送付し、抗議していました。

私たちは、啓発動画に「松戸市ご当地VTuberの戸定梨香」を採用した千葉県警、松戸警察署・松戸東警察署に強く抗議し、当局の謝罪、ならびに動画の使用中止、削除を求めます。

と表明し、「公共機関である警察署が、女児を性的対象とするようなアニメキャラクターを採用することは絶対にあってはならないことです。」「性犯罪誘発の懸念すら感じさせる」などと主張していました。

これを受けてか、千葉県警は該当動画を削除しています。

連盟に対する反論

これに対し、9月9日に戸定が所属するVASEの運営会社代表の板倉節子氏がツイッターを更新。「想いを否定されたような気持ち」「作品を作る皆さんの気持ち、努力を見た目で判断しないでください。」などと訴え、大きな反響を呼びました。

さらに9月10日には、議員系VTuberとして活動する「おぎの稔」（登録者数1万人）が「全国フェミニスト議員連盟宛抗議と公開質問状」と題する署名運動を開始。

服装や体型を理由に、「性的対象物だ」とレッテルを貼り、公共の場から追い出そうとするあなた方の活動は、本来、フェミニズムが擁護すべき、女性の多様な在り方と自由を称揚する立場とまったく矛盾するものです。

現実の肉体の年齢や性別を超えて、まったく異なる理想の身体になるという、新しいセクシュアリティを獲得した人々の意思と想いがこもったこの新しい文化に、「女性差別」のレッテルを貼りつけ、踏みにじろうとしているのです。

と、全国フェミニスト議員連盟の主張に対して強く抗議しています。
9月21日15:00現在、この抗議活動にはネット上で約4万6000人の賛同署名が集まっています。

全国フェミニスト議員連盟の回答

こうした世間からの批判や抗議運動などを受けてか、9月18日に全国フェミニスト議員連盟は公式ホームページにて見解を発表。

千葉県警等に提出した抗議ならびに公開質問状にご関心をお寄せいただいた皆さまへ

提出した文書は、公的機関としての認識を問うたものです。
当該動画の掲載も、削除も、ともに千葉県警によるものです。

現在、多数のメール等が多種の内容で寄せられており、個別に回答は致しかねます。悪しからずご了承ください。

としています。また、連盟の代表者である増田かおる氏は自身のツイッターで

皆さん、議員にどれだけの力がおありとお思いか知らないですけど、まさか地方議員が警察に圧力かけて動画削除？できるはずないでしょう。

とも発言しています。これに対して「責任のすべてを放棄する回答」「見解とも言えないただの逃げ口上」とさらに批判が殺到。
連盟が公開質問状で「動画の使用中止、削除」を求めていたこととの矛盾を指摘する声も上がっています。

(C)YouTube — 出典：YouTube（https://youtu.be/2eSdrs9Svvs）

ユーチュラ

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