曲を捧げるプロポーズ、心も体も潤わせ<イケパラ☆シェアハウス桜沢葵編 最終話>

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【モデルプレス×KADOKAWA共同企画/独占連載】天才ピアニストはオネエで美人で妖しいくらい色っぽい、私、貞操の危機ですか!?世界で活躍するピアニストの桜沢葵は自由恋愛を謳い、結婚する気がないことを告げながら、なぜか有莉子を押し倒す。危うげな色香をまとう葵にウブな有莉子が敵うわけなく、指先に翻弄され身体を弄ばれて……って、あの、ちょっと待って!?
曲を捧げるプロポーズ、心も体も潤わせ<イケパラ☆シェアハウス桜沢葵編 最終話>/画像提供:KADOKAWA (C)深志美由紀 (C)じゃこ兵衛
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曲を捧げるプロポーズ、心も体も潤わせ<イケパラ☆シェアハウス桜沢葵編 最終話>

「ああ……っ!」  

葵(あおい)さんのモノが私の中を押し開いていく。  

じっくり充分に慣らされたせいか、思ったよりも痛みはなかった。それよりも、ようやく好きな人とひとつになれた幸福感がある。  

深い場所まで身を埋め、彼はぎゅっと私の身体を抱きしめた。

「奥まで入ったわ……。痛くない?」

「少し痛いけど、大丈夫です。葵さんとひとつになれて、幸せです……」  

私の言葉に、葵さんが耐えきれないような声を上げた。

「アリコちゃん。そんなかわいいこと言っちゃ……っ」

「あっ!」  

葵さんは、ズンと勢いをつけてさらに奥へと腰を沈めてきた。

「あ、んんっ……あっ!」

奥まで突いたあとに、今度はぎりぎりまで引き抜いてふたたび奥を貫く。

「アリコちゃん、アリコちゃん……!」  

何度も何度も私の名前を呼びながら、彼は抽送を繰り返した。  

私の中の気持ちのいい場所を、葵さんの先端がゴリゴリとこすり上げる。

「あ、ああ……っ! 葵さん……っ」

「アリコちゃん……気持ちいい。愛してる」

「愛してます、葵さん……!」  

無我夢中で背中を抱きしめた。唇が押しつけられて、舌が絡まる。汗ばんだ熱い肌と肌が、まるで溶けあってしまいそうだった。  

――このままひとつになってしまいたい。

「あ、イッちゃう……っ」  

葵さんがかすれた声をもらす。

「私もです……あ、ああっ……!」  

私たちは溶けあいながら、ふたり同時に果てた。

「……ごめんなさい、聡一(そういち)さん」  

数日後、私は聡一さんにもらった指輪を返した。  

彼はそれを受けとると、少しだけさびしそうに笑う。

「いや。……本当は、うすうすわかってた。葵だろ?」  

言い当てられて、私はドキリとした。

「俺にしておいたほうがいいと思うけどな。……苦労するぞ」

「あ、あはは……。そうかもしれないですね」  

じつを言うと、真生(まお)くんへ指輪を返したときにもそう言われた。

「絶対僕のほうが幸せにできるよ、いいの!?」  

大きな瞳にいっぱい涙をためた真生くんの言葉に、私はうなずいた。  

――そのとおりかもしれない。  

奇跡みたいに気持ちは通じあったけれど、葵さんはきっと私とは結婚してくれないだろう。  

だけど、いいのだ。どんなにつらいことがあっても、私は彼と一緒にいることを選びたい……たとえ、有栖荘(ありすそう)がなくなったとしても。  

やがて季節はめぐって十二月になり、有栖荘では聡一さんのクリスマスのお仕事明けの二十六日にクリスマスパーティーをすることに決まった。  

パーティーの夜。  

キラキラと飾りつけられたクリスマスツリー。テーブルの上には豪華なごちそうが並んでいた。普段家事をしている私の代わりにみんなが料理を作ってくれたりケーキを作ってくれたのだ。  

そして――それだけではない、サプライズなイベントも。

「じゃあ、みなさん静粛に」  

食堂の隅に運び込まれたアップライトピアノの前に、葵さんが腰かけていた。  

真生くんが口笛を鳴らす。

「ヘマするなよ、葵!」

「あら、誰に言ってるの?」  

葵さんは自信ありげにほほえんで、それから、小さくコホンとせき払いをした。

「いまから弾くのは、大事な、大事な一曲です」  

葵さんの指が鍵盤の上を踊り始めて、私ははっと息を飲む。

「え……。この曲……」  

美しくアレンジされてはいるが、聞き覚えのあるメロディ。それはたしかに、お母さんと――おばあちゃんの子守歌だった。  

もとの子守歌に自然になじむ、切なくて、胸を打つ旋律。すでにオリジナルの曲と言ってもいいほどだったけれど、葵さんがもとの歌をどれだけ大切に、やさしく愛しているかがわかるようなアレンジだ。

 曲が終わって、部屋中がしんと静まり返った。  

一拍遅れて、みんなの大きな拍手が響き渡る。

「あ、葵さん……っ」  

気づくと、私の頬にはひとすじの涙がこぼれ落ちていた。  

――すごく、すごくステキだった。  

感激で言葉がうまく出てこない。  

葵さんは大きく息を吐くと、すっと腰を上げた。

「え……え?」  

そして私の目の前まで歩み寄ってきたと思ったら、彼はひざまずいて私の手をとる。

「アリコちゃん。指輪の代わりに、アタシはこの曲をあなたに捧げるわ。どうか結婚してください」

「……!」  

手の甲にくちづけられて、私は驚きに目を見開いた。

「でも……葵さん、結婚はしないって……」

「主義を変えるはめになったわね。アタシは柔軟な人間なの。それに……アリコちゃんを奪った責任をとらないと、みんなに殺されちゃうわ」  

彼は顔上げると、パチリとウィンクをする。

「さあ、返事は?」

「……はい!」  

私の返事と同時に、先ほどよりも大きな拍手が私たちを包んだ。  

葵さんが強く私を抱く。その背中を抱き返しながら、涙が、いっそうぼろぼろと溢れて止まらなくなった。  

有栖荘の存続が決まり、私がこの場所にやってきて早くも一年が経とうとしている。  

あのあと、子守歌をアレンジした葵さんの新曲を挿入歌にした映画が世界的な大ヒットをとげたのに伴って、葵さんは世界トップクラスのピアニストへ数えあげられることになった。

「あ~ん、ただいま、アリコちゃん! さびしかったわ!」  

一ヵ月のイタリア公演を終えて帰ってきた葵さんが、ひとめ私を見て飛びつくように抱きついてくる。

「お帰りなさい、葵さん。ニュースで見ましたよ、コンサート大成功だって」  

ぐりぐりと私の胸に顔を埋めた葵さんが、はぁ~、と安らいだため息を吐いた。

「そんなのあたりまえよ、アタシですもの。ああ、アリコちゃん……」  

いったん言葉を切った葵さんは、突然、低い声で耳もとにささやきかける。

「もう、アタシ限界……早くアリコちゃんを抱きたくて死にそう」

「……!」  

かあっと頬が真っ赤に染まった私の背後で、真生くんが抗議の声を上げた。

「……おい、ちょっと。いちおう、僕たちもいるんだけど!?」

「そういうことは部屋に戻ってからにしてくれないか」

「……聡一。こいつにそんな常識は通じない」  

聡一さんと冬弥(とうや)さんのあきれた会話が続く。葵さんはチラリと彼らをいちべつすると、ふふんと鼻を鳴らした。

「じゃ、いまからアタシたち部屋でセックスするから。聞き耳立てるんじゃないわよ、アンタたち」

「あ、葵さん! なんてこと言うんですかっ!」  

――私たちのにぎやかな生活は、まだしばらく続きそうだ。  

おばあちゃんがくれた、このやさしい場所で。

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著者・深志美由紀(みゆきみゆき)プロフィール

官能小説家。「あなたは私を解き放つ」にてコバルト文庫ノベル大賞佳作受賞。
「花鳥籠」にて第一回団鬼六賞優秀作受賞、映画化。
スポーツニッポンにて火曜水曜エッセイ連載、乙女系電子書籍多数配信中。
著作に「美食の報酬」(講談社文庫)「ゆっくり破って」(イーストプレス)など。
CSエンタメ~テレ「女の秘蜜 妄想ノススメ」アンコール放送中。
ツイッター:@angelusace

(modelpress編集部)

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