長谷川京子「今すごく興味がある」 忙しい生活の中でも“常に大切”にしていることとは？＜インタビュー＞

長谷川京子×友野なお 対談インタビュー

長谷川さんが「今すごく興味がある」と語るのは“睡眠”について。睡眠の悩みもあるようで、今回は睡眠コンサルタントの友野なおさんをお招きした対談が実現。

長谷川さんも驚いた、眠りのスペシャリストが明かす意外な事実とは？今の睡眠の悩みから、その改善方法までをお二人にたっぷり語っていただきました。

長谷川京子が明かす睡眠の悩みとは？

長谷川：睡眠について今すごく興味があり。ぜひ、よろしくお願いいたします。

友野：よろしくお願いいたします！まずは長谷川さんの現状の睡眠についてお聞きできますか？

長谷川：30代くらいの頃は撮影期間に入ると夜中の1～2時頃に帰ってきて、朝5時に起きるなんて無茶なこともしていました。でも今は割と普通の生活が送れています。ただ睡眠の質を保つのが年々難しくなってきていて。夜中に何回も目が覚めたり、3日連続で悪夢を見るなんてこともありました。“寝ているはずなのに起きた時に疲れている”というか…。私の場合は胃腸の具合も睡眠の質に関わっているような気がしているんですが、結局「ズバリこうすれば睡眠の質が良くなる」という答えは出ていない感じです。

友野：まず、30代の頃に子育てをしながら過酷なスケジュールをこなしていたことに驚きです…！

長谷川：20～30代の頃はとりあえず、走り続けるしかないという感じでした。今より元気じゃなかったと思うんですけど、気力でどうにかなっていた気がします。ただ40代を過ぎてから体力も落ち、回復も遅くなっているなと。いい状態は30代の頃よりもずっと多いと思いますが、一回ガクッと落ちた時に立て直しが難しいなと。

友野：私も長谷川さんと同年代ですが、ダメージを受けた後のリカバリー力は年齢を重ねるごとに落ちていきますよね。先ほど睡眠の“質”と仰っていましたが、睡眠の質が良い時と悪い時ではどのような違いを感じますか？

長谷川：肌に出たりすることはあまりないんですが、起きた時の顔が違うなって感じます。目がすごくむくんでいたり、目の下にクマができていたり。メンタルの部分でもしっかり眠れた時のポジティブさってあるなと感じます。

友野：今のお悩みは睡眠の質の安定というのが一番大きいですか？

長谷川：そうですね。子供がいるので5時半～6時に起きるんですが、その限られた時間の中で睡眠の質を高めたいなと感じます。睡眠の質が悪い時は子供を送った後にもう一度ベッドに入るんですけど、7時過ぎからいろいろと動けるのが理想ですね。

友野：お子さんがいるとどうしても思い通りにはいきませんよね。

長谷川：そうなんです。どうしても自分主体でなくて子供主体になってしまって。子供が寝てから私も寝たいんですけど、私が寝ないから子供たちも寝ないみたいな感じになってしまっていて（笑）。気にせず「私は寝ます」って気持ちが持てれば良いんですけど、どうしても気になってしまう。去年は自分のことを後回しにしてしまっていたので、今年はもう少しだけ自分本位に生きようというのが目標の一つでもあるんです。

友野：小さなお子さんがいる方は特に眠れないですよね。こればっかりは良いアドバイスがなく…。ただ外的要因ではなく長谷川さんご自身の中での改善方法はあると思います。

長谷川：気になります！

友野：私が感じたのはストレスを溜めないことなのかなと。長谷川さんが出演されていた番組を拝見させていただいたんですが、環境がドラスティックにどんどん変化していますよね。そんな日常を送っていると興奮状態でメンタルが常に高ぶっていて、悪い夢をみることが多くなったりするんです。特に春はストレスがキーワードになっていて、読者の方の中にも環境が大きく変化する方がいると思います。そうするとストレスが溜まり、睡眠の質が低下していくことに繋がっていきます。

長谷川：ただストレスを溜めないって難しいですよね。私自身、退屈な人生よりもドラスティックな人生を選びがちという部分もありますし。逆に退屈な日々が続くと不安になることもあるんです。

友野：長谷川さんはアクティブだし行動力のある方なので、質の良い睡眠をとれる素質は十分にあると思います。ストレスを溜めない、もしくは発散する方法を見つけていけば、ぐっすり眠れるようになっていくのかなと。

長谷川：そうですよね。ただ大事な撮影があると構えてしまったりするので。それに私のように子供がいる方は睡眠を妨害されるなんてこともあると思いますし、なかなか難しいですね。

友野：確かにそうですね。ただ、その中でもレム睡眠とノンレム睡眠をバランスよくとれるようになれば睡眠の質も上がっていくと思います。

長谷川京子も驚いたレム睡眠の重要性とは？

友野：ちなみに長谷川さんはレム睡眠についてどんなイメージを持っていますか？

長谷川：レム睡眠は夢を見る浅い睡眠ですよね。深い睡眠はもちろん、浅い睡眠も大切なのかなと感じてます。

友野：素晴らしい！長谷川さんのように「レム睡眠も大切」とお答えくださる方はすごく珍しくて驚きました。

長谷川：レム睡眠は良くないと思っている？

友野：そうなんです。「深い睡眠は大切だけど、レム睡眠は質が低いから必要ない」と。でもレム睡眠もすごく大事で感情や思考の整理をしてくれる働きがあるんです。

長谷川：そうなんですね。知らなかったです。

友野：レム睡眠とノンレム睡眠についてもう少し詳しくお話すると、睡眠には“深睡眠”、“浅睡眠”、“レム睡眠”の3ステージがあります。いわゆるノンレム睡眠と呼ばれるのが“深睡眠”と“浅睡眠”のことですね。この深睡眠とレム睡眠をバランスよく取ることが質の良い睡眠へと繋がっていきます。

長谷川：レム睡眠もすごく大切なんですね。

友野：そうですね。レム睡眠は先ほどお伝えしたように心の整理整頓の時間になります。他にも学んだことを脳に刻む時間でもあります。ですので受験勉強の時だったり、長谷川さんであれば台本を覚える時にはレム睡眠をしっかりとることをおすすめします。

長谷川：レム睡眠がちゃんととれていないと、どんな影響が出てくるんですか？

友野：学んだことを脳に刻み込む時間が取れていないので、忘れっぽくなったりもします。それとレム睡眠は体の休息時間でもあります。なのでレム睡眠がとれていないと先程長谷川さんが仰ったような「寝ているはずなのに起きた時に疲れている」ということも起こります。

長谷川：そうだったんですね…。レム睡眠って私が思っていた以上に大切なんだ。

友野：レム睡眠で心から整えることが、体の健康や美容につながっていくと私は感じています。そして深睡眠はエステ時間とも呼ばれていて、成長ホルモンがたくさん出ていて美容やダイエットにつながっていきます。どちらも大切で、メリハリのある波（※睡眠サイクルの画像参照）が描けていない方は寝たのに寝た気がしないとか、昨日の疲れが残っていると感じるはずです。

長谷川：レム睡眠と深睡眠をバランスよくとることが睡眠の質に繋がるのはわかるのですが、バランスよくとる方法ってあるんですか？

友野：よく言われていることなんですが、やはり寝ている時間をある程度一定にすることがすごく大事になってきます。特に起きる時間を一定にするのが大切だということが分かってきています。

長谷川：私の場合は撮影に入るとどうしても睡眠時間も寝る時間もバラバラになってしまって。お仕事が終わってから2時間ぐらいは体に力が入っている状態なので寝るまでに時間がかかってしまうんです。

友野：一般のお仕事でも、終業してから寝るまでは「最低でも90分取りましょう」と言われています。あとは睡眠の質を向上させるのに役立つ良質な脂質（DHAなどの不飽和脂肪酸）を積極的に摂るのも良いと思います。

長谷川：脂質ですか？

友野：そうなんです。女性の場合はダイエットで脂質を抜く方はいますが、睡眠を司る脳の60%は脂質でできているんです。サプリメントで摂るのも選択肢の一つとして考えていただいてもいいと思います。

長谷川：最後にもう一つ聞きたいんですが、「この3つを守れば睡眠の質が良くなる」というものはありますか？

友野：すごく大事だなと感じるのはパジャマです。パジャマに変えた時のインパクトは大きくて、睡眠中の身体の楽さや起きた時の爽快感は今でも覚えています。パジャマを着ることで夜起きることが少なくなったという声も聞きますね。

長谷川：パジャマを着るのは気分的な部分でも大切ですか？

友野：そうですね。「パジャマを着たから今から寝る」という意識へ変わっていきます。専門用語で“入眠儀式”と言ったりするんですが、この入眠儀式のスイッチをオンにするのがパジャマを着ることにもなります。あと2つ目は足首を温めることです。

長谷川：身体を冷やさないように？

友野：はい。特に足首ですね。手足の首が温まることで体が眠れるモードになるので、レッグウォーマーをするのがおすすめです。お風呂から出たらすぐにレッグウォーマーをして、髪の毛を乾かしがてら1分間程度足首も温風を当てるくらいしっかりと。こうすることで、すごく眠りやすくなります。最後の3つ目は、スマートフォンを寝る前ギリギリまで見ないことです。

長谷川：よく言われていることですが、やっぱり大切なんですね。

友野：そうですね。スマートフォンを寝室に持ち込むだけで、リラックスが妨げられてしまいます。「ブルーライトが…」など言われますが、私の肌感ですと気持ち的な部分が大きいと思います。特に女性はSNSを観ることで気持ちがザワザワして、0時にベッドに入っても眠れるのは朝5時になってしまうという方も多くいらっしゃいます。

長谷川：今日、友野さんとお話してやはり睡眠ってすごく大事なんだなと感じました。睡眠の質を高めたいと思っていましたが、実際に何をすれば良いのかって答えがあるわけじゃなかったので。レム睡眠と深睡眠をバランスよくとることが大切だと知れて良かったです。貴重なお話ありがとうございました。

友野：こちらこそありがとうございました！

レム睡眠で心を整える

睡眠対策は色々と実践していたり、睡眠時間をしっかりとっているのに、日中モヤモヤしたりウトウトしてしまうのは「レム睡眠不足」が原因かもしれません。睡眠の質を向上させるには深睡眠はもちろんレム睡眠も重要。

バランスの良い睡眠をとるには適度な運動をする、ストレスを発散するなどの対策とともに、栄養バランスのとれた食事を心掛けることも大切になってきます。

また、睡眠を司る脳は60％が脂質でできており良質な脂質（DHAなどの不飽和脂肪酸）を摂ることもひとつの選択肢です。

レム睡眠の重要性に驚いた様子の長谷川さん。同じようにレム睡眠に注目をしていた方は少なかったのではないでしょうか。すぐに試すことができるバランスの良い睡眠法を試して、心と体の健康を目指してみては？（modelpress編集部）［PR］提供元：小野薬品ヘルスケア株式会社

友野なお（ともの・なお）プロフィール

睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役。自身が睡眠を改善したことにより、15kgのダイエットと重度のパニック障害の克服、体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、全国での講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。