スペインの「カンペール」を輸入販売するカンペールジャパンは21年春夏、日本企画でテキスタイルデザイナーの鈴木マサル氏との協業に取り組んでいる。日本の職人の手仕事による生地を使ったバッグやチャーム、その柄を応用したスニーカーが揃う。バッグは過去にも協業商品を出しているが、シューズは初めて。ほがらかな色と形の遊びが魅力的だ。

メインの柄はトートバッグとの一体感を配慮したデザイン。たくさんの生き物たちがバッグに集まってきたような抽象的なモチーフを、コットンの帆布にシルクスクリーンで表現した。鈴木氏らしい色を重ね合わせる重版によって、手作業の柔らかさを感じさせる。

シューズはカンペールが82年に発売した「ランナー」をベースに、トートバッグのプリント柄をアレンジしてアシンメトリーに装飾した。重版の微妙な色合いもきれいに再現。水玉のように見えるのは生き物たちの目だ。メンズ、レディスそれぞれ異なる配色で商品化。2万3000円。

また、ライオンやゾウなどをモチーフにしたキッズシューズも作った。サイズ16～21.5センチ、1万1000円から。親子お揃いで履けるよう22.5～24センチのレディスサイズもある。2万3000円。それぞれ靴箱ではなく、プリント生地を使ったシューズケースに入れて販売する。

このほか、桐生産地で作ったジャカードのトートバッグもある。ビスケットの型抜きを思わせる、不器用な形の動物の連続柄で愛らしい印象に仕上げている。2万円。