森田剛、若葉竜也との共演を回顧「『うわぁ、なんだこの人！』って思った」

2022.01.29 18:18

森田剛が1月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「前科者」の公開記念舞台あいさつに、有村架純、磯村勇斗、若葉竜也、監督を務める岸善幸と共に登壇した。

森田は会場を見渡し、「こんにちは。土曜日の朝から映画を観る人ってどんな人なんだろう？って楽しみにして来ました。短い時間ですがよろしくお願いします」とあいさつ。そして、「メチャクチャ嬉しいです。撮影は1年前で、すごく寒い時期だったんですけど、僕はずっと自分の中で演じた役が残っている感じがしていました。こうやって大きいスクリーンで観てもらえて感慨深いです。劇中、すごくいいセリフというか、言葉があるのでたくさんの人に届いてほしいなと思います」と無事公開された喜びも伝えた。

若葉竜也が演じる“実(みのる)”とのシーンの撮影を振り返り、「実の部屋のシーンが最初だったんですけど、『うわぁ、なんだこの人！やばいなぁ』って思いました」と話すと、若葉も「(こういう役は)経験したことがなかったのでよく分からずやってました(笑)。すべてを理解することはできないなってちょっと諦めた部分もあったので、森田さんと対峙した時に、自分の心がどう動くかということだけでやった気がします」と撮影時を回顧。

さらに、「森田さんのことは昔から知っていたので、最初は『あ、森田剛さんだ！』って感じでした。ゲシュタルト崩壊じゃないですけど、あの距離感で人を見ることってあまりないので、“役”として見れる瞬間が初日にありました」と二人の最初のシーンでの印象を語った。

有村架純、森田剛の披露したイラストに思わず笑顔

タイトルにちなんで、自身を「〇〇者」と発表するコーナーでは、森田は「俺が描いたってわけじゃなくて、『俺、どうかな？』って言ったらこの絵が出てきたんです。何者か分かんないです」とフリップに描いたイラストを見せると、有村は「この森田さんは、どう見てもモンスターにしか見えないです(笑)。でも、実際はそういう方ではないです」と思わず笑顔に。

若葉からは「ほら、全然ちゃんと描いてないじゃないですか！さっき『ちゃんと書いた？』って聞いてきて、『若葉さんはちゃんと書かないと思ってたよ』って言われたんです。全然ちゃんと書いてないじゃないですか！」と楽屋での出来事を暴露され、会場からも笑い声が起こった。

本作は、原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画を実写化したもの。昨年11月に連続ドラマとして放送・配信され、1月28日(金)に映画版が公開されて、現在全国公開中。森田が演じる工藤誠は、職場の先輩からの激しい暴力とイジメに耐えきれず、先輩を刺殺した前科を持っており、有村演じる保護司・阿川佳代の保護観察対象者になっている。

取材・文＝田中隆信