綾野剛「敗北感を抱えながらも次へ」
2015.05.28 20:47
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俳優の綾野剛が「第24回日本映画批評家大賞」主演男優賞を受賞。28日、都内で行われた授賞式に出席した。
「そこのみにて光輝く」で同賞を受賞した綾野は「撮影をしたのが4年前で、この作品で昨年数々の賞をいただきました」と振り返り、「(同作で)賞をいただくのは今日で最後だと思います。そう言った意味では長い旅が終わった気がします」と心境を語った。
また、「この作品のことを語る時間がどんどんなくなっていくと思うと非常に胸が熱くなります」と残念そうな表情を浮かべながらも、「引き続きこの作品で生きる方はいますが、僕たち(俳優)はそれでは敗北します」とキッパリ。「この賞をいただきながらも、この敗北感を抱えながらも次へ気持ちを向けて新たな役をやりたいと思います」と力強く決意した。
同作は、何度も芥川賞候補に挙げられながらも賞に恵まれなかった不遇の作家・佐藤泰志の最高傑作を映画化。函館の短い夏を舞台に紡ぎ出す、運命の出逢いと家族の物語。
「日本映画批評家大賞」とは
映画批評家ならではの視点で選ばれる同賞。24年目を迎えた今年は「0.5ミリ」が作品賞に輝いた。綾野のほか、主演女優賞は安藤サクラ(「0.5ミリ」「百円の恋」)、助演男優賞は菅田将暉(「そこのみにて光輝く」「海月姫」)、助演女優賞は池脇千鶴(「そこのみにて光輝く」「海月姫」)、新人女優賞は大島美幸(「福福荘の福ちゃん」)、小芝風花(「魔女の宅急便」)、新人男優賞は登坂広臣(「ホットロード」※授賞式は欠席)、工藤阿須加(「百瀬、こっちを向いて」「1/11 じゅういちぶんのいち」)、ダイヤモンド大賞は藤竜也が受賞。また、今回より日本アニメーション映画批評家大賞が設けられ、アニメーション作品賞は「楽園追放」、アニメーション監督賞は米林宏昌(「想い出のマーニー」)、アニメーション功労賞は梅澤道彦と阿部秀治、声優賞は山寺宏一が受賞した。(modelpress編集部)
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