大原櫻子のイメージがガタガタ?20歳で“大好き”なものが一つ増えた!(C)モデルプレス

大原櫻子のイメージがガタガタ?20歳で“大好き”なものが一つ増えた!20代初シングルの制作秘話も<モデルプレスインタビュー>

2016.05.31 18:10

歌手で女優、大原櫻子(20)が約半年ぶりとなる5thシングル『大好き』を6月1日に発売する。同作では歌詞を亀田誠治氏と共作しているが、制作に取りかかったのは初めての舞台まっただ中の3月。本人は「舞台中に歌詞を作るのは大変でした」と振り返るが、表情はとても晴れやか。ハタチになって初めてのシングル、切なくもポップなラブソングはどのような状況下で生み出されたのか?―――インタビューを通して迫った。

ハードなスケジュールで作り上げた歌詞

インタビューに応じた大原櫻子(C)モデルプレス
インタビューに応じた大原櫻子(C)モデルプレス
昨年末『NHK紅白歌合戦』に初出演し、また一つステップアップを遂げた大原。次の活動に期待が集まる中、2016年は演劇ユニット「地球ゴージャス」プロデュースの舞台『The Love Bugs』で幕開け。同舞台では初めてとは思えないキレのあるダンスと、エネルギッシュな演技に絶賛の声が相次いだが、約3ヶ月間で全65公演、東京・名古屋・福岡・大阪と全国を回るスケジュールの中、歌詞を作っていくのは容易ではなかった。

「歌詞を書き始めたのは地方公演に入った頃。東京公演を約2ヶ月間終えてからだったので、もう慣れてきて大丈夫かな?と思っていたのですが、やはりとても大変で…(苦笑い)。本音を言うと、舞台中は舞台に集中したかったので、音楽はちょっと置いておきたいとも思いました。舞台はしっかり寝ないと次の日に体がもたなかったですし…」。

大原櫻子(C)モデルプレス
大原櫻子(C)モデルプレス
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13年12月公開)のヒロインを演じて以降、歌手に女優、どちらも手を抜かずに二足のわらじを履いてきた。もともと負けん気は強い方、「本当は作詞にもっと時間がほしかった」と弱音も吐いたが、それは彼女なりに妥協したくないという意志の表れ。ハードなスケジュールの中でも“大好き”というテーマから言葉をどんどん生み出していった。

「今の大人になる前の女の子は、いろんなものに『大好き』って言えても、大好きな人には『大好き』ってなかなか言えないなって思ったんです。なのでこの曲を聴けば『大好き』を言葉にできる!そうなればいいなって思って歌詞を書きました。歌詞で好きなところは“メールが二人を結んではほどいて♪”。喧嘩って恋愛にとってマイナスなイメージだと思うんですけど、でも喧嘩ができるっていうのは裏を返せば相手がいるということ。同じ理由で“突然君にもらった心のかさぶた♪”も自分で亀田さんに提案して気に入っています」。

寂しくて“舞台ロス”に…それほど充実した初舞台

大原櫻子(C)モデルプレス
舞台と音楽活動を両立し、これまでとは違う壁を乗り越えた。大変な毎日ではあったものの、振り返れば「本当に楽しい毎日でした」と目を輝かせる。「今までもドラマやファッション誌のモデル、ラジオ、そして音楽業を同時進行でやってきてはいるんですが、今回のように舞台一色になったのは初めてでした。体力的には大変でしたが、精神的には全く辛くなかったです」。

なぜか――?「本当に充実していたんだと思います。セリフの言い回しや声の出し方などお芝居の部分は映像と全然違いましたし、歌も新しいジャンルで、歌い方もテレビやライブとは違っていたりと、演技的にも音楽的にもすごく勉強になりました。またキャストの皆さんもすごくよくしてくださいました」。

特に座長の岸谷五朗と寺脇康文からは頻繁に演技指導を受けたそう。「岸谷さんからは『櫻子ちゃんが今やっているのはセリフじゃないから』って言われて、でも私の中では精一杯やっていたのでどうしたらいいかわからなくて…。思いきって自分でも大きすぎるくらいの声を出してみたら、そこから『櫻子ちゃんいいよ!』って言われるようになったり。あと最初は私に身ぶり手ぶりがなさすぎて、棒立ちでセリフを言っていたので、『少しつけたら?』ってアドバイスを受けたんですけど、私、極端なのでそう言われたらすごいつけちゃって…。案の定『いや、そうじゃない』みたいなことも言われましたね(笑)。寺脇さんからは『舞台は漫画だと思えばいい。漫画のように大きく表現することが大事』と教えていただきました」。
公演期間中はInstagram(インスタグラム)にキャスト陣とのオフショットも多数アップ。現場の仲良しぶりにファンもほっこり癒されていた。「キャストの方々と“筋肉部”っていうのを作って、体幹トレーニングをしたりしていました(笑)。本当に楽しかったので、終わってから燃え尽きてしまったのか“舞台ロス”もあって、ちょっと引きずっていました(笑)」。

また同舞台では初めて公の場で披露した大原のキレキレダンスも話題を集めた。「いつも運動神経が悪そうに見られるので、今までの私の音楽を見ていた方々は『!?』ってなったと思います」と良い意味で期待を裏切れたことが嬉しかったのか、ちょっぴりドヤ顔。「確かに運動神経はよくないかもしれないですが、運動は大好きなんです。なので舞台の裏のテーマに『ダンスが好きだよって伝える』がありました(笑)」と茶目っ気たっぷりに話し、「音楽活動でも見せる機会があればいいですね」と意欲も見せた。

大原櫻子のイメージがガタガタ!?

『大好き』のミュージックビデオは沖縄で撮影。「草原では苦手なムカデとか虫が見えちゃって『助けて~(泣)』って思いながら撮影していました(笑)」と悪戦苦闘していたが、数年ぶりの沖縄では泡盛を楽しめたそう。ハタチになってお酒が解禁されたことで、大原の新しい一面(?)も見えてきた。

「20歳になってお酒を飲めるようになったのは私にとってすごく大きなことの一つです。お酒を飲みながらだと打ち解けられることもあって。20歳の誕生日がちょうど舞台中だったので、いろんな方々とこれまでではできなかった、ぶっちゃけ話ができるようになりました」。

大原櫻子(C)モデルプレス
大原櫻子(C)モデルプレス
しかも意外と酒豪らしい。酔っ払うことはあっても記憶が飛んだことはまだないが「お酒はシャンパン、ワイン、日本酒、けっこう何でも美味しいと思えちゃいます。これまでで一番美味しかったのは獺祭(だっさい)っていう日本酒。ほんっとうに美味しかったです。あとは発泡日本酒とかにごり酒!カシスソーダとか可愛いのじゃないんです(笑)。生ビールも疲れている時は好きで、お家とか一人で飲む時は缶チューハイをグイッと(笑)」と勢いよく告白。「あ~大原櫻子のイメージがガタガタ(笑)。これからお酒を飲める初めての夏なので怖いです」と頭を抱える一幕もあった。

大原櫻子(C)モデルプレス
―――とはいえ、大人の階段を上ることで、生まれる歌詞もあるだろう。お芝居にも活かされるだろう。ハタチになって舞台を経験し、仲間に出会い、刺激を受けて奮起した…そしてハタチになったとはいえ、まだハタチ。成長はこれから。大原櫻子が体現するエンターテインメントの可能性は広がっていくばかりだ。(modelpress編集部)

大原櫻子(おおはら・さくらこ)プロフィール

1996年、東京都生まれ。20歳。2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで抜てきされ、スクリーン&CD同時デビュー。2014年には、女優として「日本映画批評家大賞“新人賞”」を、シンガーとして「第56回輝く!日本レコード大賞“新人賞”」をダブル受賞。2015年、1stアルバム『HAPPY』を発売。ウィークリーチャート初登場2位で10万枚を突破しゴールドディスクを獲得した。その後、フジテレビ系月9ドラマ『恋仲』への出演や、全12公演の2ndツアー(全公演即日完売)を行う。年末にはソロデビュー満1年での『NHK紅白歌合戦』への出場を果たし、紅組トップバッターに抜てきされる。今年1月からは初のミュージカル「地球ゴージャス」プロデュース公演へ出演。歌、演技にプラスしてダンスも披露し、高い評価を得た。6月29日には2ndアルバム『V(ビバ)』をリリース。また7月からはフジテレビ系“月9”ドラマ『好きな人がいること』への出演も決定している。さらに8月5日からは全16公演の全国ツアーもスタート。ツアーファイナルは10月4日、自身初となる東京・日本武道館で行う。

大原櫻子「大好き」初回盤A(2016年6月1日発売)
大原櫻子「大好き」初回盤A(2016年6月1日発売)
大原櫻子「大好き」初回盤B(2016年6月1日発売)
大原櫻子「大好き」初回盤B(2016年6月1日発売)
大原櫻子「大好き」通常盤(2016年6月1日発売)
大原櫻子「大好き」通常盤(2016年6月1日発売)
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