モデルプレスのインタビューに応じた大原櫻子

「カノ嘘」大原櫻子にオファー殺到 歌手に女優…続く抜擢への本音 モデルプレスインタビュー

2014.06.24 12:30

昨年12月公開の映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の全国ヒロインオーディションで、5000人の中から選ばれ、ヒロイン役を熱演した大原櫻子(18)。劇中バンド「MUSH&Co.」のボーカルとして現実世界でもCDデビューを果たし、今年1~3月に全国10か所で行ったフリーライブでは、延べ1万5000人を動員し、各地で動員記録を作った。その後、彼女には連続ドラマや映画への出演、新曲の発表など、仕事のオファーが殺到。モデルプレスは今年大ブレイクが期待される彼女にインタビューを行い、現在の心境から今後の目標までたっぷりと語ってもらった。

1年前は想像できなかった未来

― 私も実際にフリーライブの会場にいたんですが、ものすごい熱気でした。大原さん自身、この反響の大きさをどのように感じていますか?

大原:素直に驚きしかないです。あとは同じくらい不思議な気持ち。私の歌を聴きに来てくれているんだなって。そもそも自分が実際にCDを出すなんて1年前は思ってもみなかったので…。だからみなさんと顔を合わせて、一緒に歌えること、歌を届けられることは本当に幸せで、楽しくてしかたがないです。

― 映画公開時のプロモーションでは、主演の佐藤健さんや「MUSH&Co.」の吉沢亮さん、森永悠希さんと一緒に出演することが多かったので、いきなり一人になって不安を感じることはありませんでしたか?

大原:不安というよりもちょっとした寂しさをはありました。「MUSH&Co.」の3人の雰囲気って、おっとりというか力を入れず、毎回楽しんでできていたんですよね。だから最初は一人で寂しかったんですけど、今でも私を支えてくれる方々がたくさんいるので、安心して歌えています。

約半年ぶりに新曲「本当に楽しみ」

― あの力強い歌声には周りの方々の想いも込められているんですね。「MUSH&Co.」のデビュー曲『明日も』から約半年、その大反響を受け「大原櫻子(from MUSH&Co.)」として映画から派生したスピンオフ・シングル『頑張ったっていいんじゃない』がついに6月25日に発売になります。率直に今の心境をお聞かせください。

大原:『明日も』が発売されるときと同様、たくさんの方々に聞いていただけるって思うだけで、本当に楽しみです。今回も音楽プロデューサーの亀田誠治さんが作詞作曲をしてくださっていて、また亀田さんの曲をいろんなところで歌えるっていうワクワク感もあります。

― どのような楽曲でしょうか?

大原:聴いても歌っても気持ちが晴れる曲。歌詞も「頑張ったっていいんじゃない」って突き放すんじゃなくて“一緒に頑張ろう”というメッセージが込められているので、歌詞一つ一つに注目してほしいです。

大原櫻子
大原櫻子

ドラマ、映画…続く抜擢「戸惑いはある」

― 「カノ嘘」後は、「ミュージックステーション」への初出演や連ドラ「死神くん」へのゲスト出演、さらに7月からは「水球ヤンキース」で連ドラ初レギュラーにしてヒロイン、そして9月公開の映画「舞妓はレディ」(周防正行監督)への出演も決まりました。まさにブレイク寸前といっても過言ではないと思うのですが、その中で戸惑いや不安が生まれているということはありませんか?

大原:言い出したらきりがないです(笑)。映画に出ること、歌を歌うこと、こうやって取材を受けることでさえ、考えられなかったので、不安というかやはり戸惑いはあります。でも「カノ嘘」の前も、そのときは勉強のことで悩んでいたりしたので、生きる上で戸惑いはついてまわるものかなと。

― あまりネガティブにならない性格ですか?

大原櫻子
大原:寝たら忘れるタイプではあります(笑)。今はとにかく楽しいことの連続で走り抜けているといった感じ。変かもしれないですけど、すごく悲しいことがあったとしても、次の日にライブがあってお客さんの顔を見たら、その瞬間はすごく幸せな気持ちになれます。

― 大原さんの笑顔が輝いているのは、そのポジティブな性格も無関係ではなさそうですね。演じるお仕事が増えていますが、今後やってみたい役はありますか?

大原:いつか出演してみたいのはアクション映画。動くことが好きなので、カッコイイ女性を動きながら演じたいなって。でも私はまだ経験が浅いので、いただいた役をまずは一生懸命やりたいです。

「カノ嘘」の現場で得た“経験”と“戦友”

― 「カノ嘘」の現場で学んだことは現在の女優業に活きていますか?

大原:私の驚いた表情がすごく固かったこともあって、撮影中、小泉(徳宏)監督は表情の話をよくしてくださいました。自分が思っている以上に表情って顔に出ないもの。そう感じたので「死神くん」のときは、一つ一つの表情をなるべくオーバーにして演じました。

― 主演の佐藤健さんからは何かアドバイスされましたか?

大原:佐藤さんからは直接言われたわけではないんですけど、その姿から共演者の方との距離感の大切さを学ばせていただきました。その作品ごと、さらには演じる役にもよると思うんですけど、「カノ嘘」は佐藤さんと私の距離感が重要だったので、緊張しっぱなしの私を自然なコミュニケーションでほぐしてくださいました。

― 「カノ嘘」共演者の方との交流は今でもありますか?

大原櫻子
大原:みんなで集まってみたいなのはないんですけど、「MUSH&Co.」の2人とはたまに連絡を取り合っています。この間「ミュージックステーション」に出演したときに「頑張ってね」って連絡をくれたり。私も2人のどちらかが何かに出演するときは「観るよ!ファイト!」とか、何気ないメッセージを送ったりしています。

続編を期待する声

― そういうの本当のバンド仲間って感じでいいですね。「カノ嘘」の原作が続いていることもあって“続編”を期待する声も少なくないですが。

大原:初めての映画で、こんなに素敵な人たちに巡り合えちゃっていいのかなって思うくらい、最高に楽しい現場だったので、機会があればぜひ続編やりたいです。ただ(小枝)理子が16歳の設定なので、そこだけ不安です…(笑)。

― 大丈夫ですよ(笑)。理子は大原さん以外考えられません。最後に、歌手と女優、2つの顔を持つ大原さんの今後の目標を教えてください。

大原:“歌=演技”という共通する部分って必ずあると思うので、両方の実力を伸ばして、その相乗効果でさらに両方を高めていけたらいいなって思います。言葉で言うのはすごく簡単かもしれませんが、歌える女優さんとして長くやっていきたいです。

― ありがとうございました。

彼女に「これまで壁にぶつかったことは?」と聞くと、しばらく考えて「あんまり壁ってなかったかも」とあっけらかん。そんなことはない。彼女の努力を知っている人ほど、それを否定する。でもそれが大原櫻子なんだと思う。どんなに辛くてもそれは自分のためだからと“楽しいこと”に変換する。18歳らしい無邪気な笑顔、人を惹きつけてやまない歌声、どんな舞台でも物怖じしない度胸…彼女が秘める伸びしろは計り知れない。(モデルプレス)

大原櫻子
大原櫻子(おおはら・さくらこ)プロフィール
1996年1月10日生まれ(18歳)。東京都出身。2013年12月公開の映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の全国ヒロインオーディションで、5000人の中から選ばれ、ヒロイン役を熱演。原作者の青木琴美、監督の小泉徳宏、音楽プロデューサーの亀田誠治に満場一致で認められた逸材。映画公開直前には現実世界でも劇中バンド「MUSH&Co.」のボーカルとしてCDデビューを果たし、シングル「明日も」は各音楽配信サイトで1位を獲得、収録されたCDアルバム「映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』~MUSIC BOX~」も10万枚を超えるヒットとなっている。2014年1~3月に行われたフリーライブでは、各地で数多くのファンを集め動員記録を作るなど、延べ1万5000人を動員。4月には「日本映画批評家大賞」新人賞を受賞し、女優としても注目を浴びた。3月31日から「大原櫻子のオールナイトニッポン0(ZERO)」(毎週月曜 深夜3時~5時)でレギュラーパーソナリティを務めている。6月25日に「大原櫻子(from MUSH&Co.)」として映画から派生したスピンオフ・シングル「頑張ったっていいんじゃない」を発売予定。

初回盤/大原櫻子(from MUSH&Co.)「頑張ったっていいんじゃない」(6月25日発売)
通常盤/大原櫻子(from MUSH&Co.)「頑張ったっていいんじゃない」(6月25日発売)
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