モデルプレスのインタビューに応じたてんちむ

フルヌード公開「芸能界一ヒマ」暴露のてんちむ、“隠居生活”の真相と復帰への道すじ「このままじゃダメだと思った」 モデルプレスインタビュー【後編】

2014.05.04 00:05

自身初のオールヘアヌードで映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」(5月17日、池袋シネマ・ロサほか全国公開)のヒロインを演じる“てんちむ”こと橋本甜歌(20)。モデルプレスインタビュー後編では、今年3月に放送された「有吉反省会」(日本テレビ系)で語った“隠居生活”の真相、現在のプライベート、恋愛、そして今後の目標を語ってもらった。

【前編】てんちむ、初フルヌードに抱く「不安」と「誇り」を語る「断る選択肢はなかった」 モデルプレスインタビュー

【インタビュー後編】事実上活動休止の1年間「今はとにかく仕事がしたい」

―「有吉反省会」では「芸能界で一番ヒマ」という現状や、莫大な印税による“隠居生活”を暴露して大きな話題となりましたが、視聴者からの反響はいかがでしたか?

てんちむ:Twitterに「有吉反省会見ました」というツイートがめっちゃ来ました。あと、ブログのアクセス数が少し上がりました(笑)。コメントは「面白かったです」とか、“禊”の渋谷の大掃除は「やらせじゃないの?」とか。あと「態度悪いですね」という声もありました(笑)。

― オンエアを拝見しましたが、マシンガントークに爆発的なパワーを感じました(笑)。何か我慢してたものを開放したような感じ、といいますか。

てんちむ:そうなんです。収録の前日も家にいて全く人と話さなかったんで、いきなり人と会うと話したいことがありすぎてバァーッて喋っちゃう。だからこれからは、仕事の前には人と嫌になるくらい話して慣らしていこうと思います(笑)。ちょっとあれは自分でもヒキましたもん。

てんちむ
― ギャル時代の印象が強いので、今のナチュラルなルックスにも「かわいい」と注目が集まっていましたよ。

てんちむ:ありがとうございます!ギャル時代はそれが可愛いと思ってたけど、今昔の自分を見ると「なんでこんな化粧してんだ?髪の毛汚な!」って思いますね。なんであれを可愛いと思ってたんだろうって疑問なんですよ(笑)。年齢もありますけど、方向性が変わってよかったなと思いますね。

― ルックスの変化は、やはり20歳になったことが大きかったんですか?

てんちむ:そういうわけじゃないんです。ルックスに関しては仕事がなくてヒマになったから、髪を染めてネイルをしても誰とも会わないし、意味ないなと思っちゃって。ネイル長いとゲームの妨げになるじゃないですか(笑)。髪の毛のエクステもドライヤーで乾かすの面倒くさいし…。昔は支度に2時間かかっちゃってたんですけど、今は全部合わせて30分かからないくらい。その分、睡眠時間に費やしてる感じ。時間を短縮できてよかったなと思います(笑)。

― 昨年1年間の仕事はわずか「5日」ということでしたが、最近は映画のPRなどでお忙しくなってきたんじゃないですか?

てんちむ:いやいや、ヒマですよ。ビックリするくらい。本当に海外旅行行こうと思ってるくらいですもん(笑)。

― やはりお仕事は楽しいですか?

てんちむ:楽しいですね。だから今はとにかく仕事をしたいんです。プライベートの充実はもう考えてないですね。散々充実させてきたのでもういいかなっていう(笑)。

― 仕事を断っていた時期は、仕事に対する情熱が冷めていたんですか?

てんちむ:そうなんですよ。「中学生失格」(※2010年10月に出版した著書)の印税をすごいもらって、働かなくても生きていけると誤解していたんです。それと「中学生失格」で過去をさらけ出したことが恥ずかしかったりもして、仕事をセーブしたいと思うようになって。テレビに出てしゃべれなかったりすると「もういいや」とかヤケクソになって、オンエア情報も全然ブログに書かなかったり…クズでしたね。

― “隠居生活”中はどのように過ごしていたんですか?

てんちむ:丸1日家にいて、ひたすらゲームしてましたね。でも、それは全然いいんですよ!ゲームが好きだから。ただ、ゲームにも飽きて本当にヒマになったときって、やることがないから一番困りますよね。今はヨガとか運動に没頭するようになりましたけど、その前は干からびたようにずっと家にいましたね。買い物に行くでもなく。何もしてなかったです。

てんちむ
てんちむ
― ご友人からのお誘いはないんですか?

てんちむ:今は20歳になったので飲み会の誘いもあるんですけど、私お酒をあまり飲まないんですよ。お酒で太るタイプなので、飲みたくないっていう気持ちが大きくて。行っても白湯で過ごすことになるんで、飲まされそうな場には自ら行かないようにしてるんです。

― 番組でも「仕事がしたい」と訴えていましたが、仕事に復帰しようと思ったきっかけは何だったんですか?

てんちむ:やっぱり仕事をしてないとダメ人間になるんで。趣味のゲームにしろ、マンガにしろ、麻雀にしろ、毎日これをやっていたらダメだと思ったんです。今回の映画が話題になってるので、これを機にまた復帰できればいいなっていう。

― 本格的に活動再開、ということでしょうか?

てんちむ:どうなんですかね?自分は仕事を待つ身なので。もしかしたら前みたいに、出てまた休んで…みたいな感じになるかもしれない。自分自身がまだよくわかってないです。事務所に託してます(笑)。

― 有吉さんもおっしゃってましたが、ぶっちゃけお金があるのであればそのままの生活を続けていてもよかったわけですよね。

てんちむ:そうなんですけど、違うんですよね。私、別にお金に執着がなくて。ブランド品が大好きというわけでもないし、お金がかかる生活をしてるとか、全然そういうわけでもないんですよ。自分の所持金なんですけど、別に自分のお金と思ってないというか…。なんか不思議な感覚なんですよね、お金に関しては。だからお金と仕事をそんなにリンクさせないんですよ。

― なるほど。単純に今の生活を打開したい一心だったんですね。

てんちむ:そう。でも正直一番のきっかけは、遊びに行ったときに「あ、どうもてんちむです」って名乗ったら「えっ、てんちむ?何それ、変な名前~(笑)」とか言われて。自分を知らない人に会うと「あ、マジ仕事しよう」って思いますよね。

今の恋愛、理想の男性像は?

てんちむ
― 幼い頃から子役として芸能界で活動されてきて、違う生き方をしてみたいという思いもあったんでしょうか。

てんちむ:小学生の時は打ち合わせで運動会出れないことがあったんですよ。友達と遊べないことも多かったんで、それが嫌で一旦辞めましたね。ギャルモデルの時にも、知名度が上がった分、友達と遊ぶのがすごく楽しくて、仕事やりたくないって思った時期がありました。けどやっぱり頭を冷やしてちゃんと考えてみたら、「一時より一生」だなって思って。ちゃんとやっとかなきゃって。

― まだお若いのに、そこまで考えてきたんですね。

てんちむ:私、一回失敗したらもう失敗したくないタイプなんです。恋愛に関してもそうなんですけど、中学生の頃「この人と結婚したい」って思って付き合ってたのに、結局別れるじゃないですか。そしたら次好きな人ができても「この人ともまたどうせすぐ別れるんだろうし、本気で好きにならないでおこう」とか思っちゃうタイプなんですよ。

― 守りに入るんですね。

てんちむ:そう。だから色々考えちゃうんですよね。

― お仕事を休んでいる間、恋はしていましたか?

てんちむ:全くないですね。だから本当にヒマでした。まず出会いの場がないし。私、若い男性が苦手なんですよ。同世代と付き合ったら、私ワガママだからDVとかされそうじゃないですか(笑)。

― 今も恋はしていないんですか?

てんちむ:ないですね。でも、今は恋よりも本当に仕事をしたい。優先順位としては「仕事、自分のこと、恋」みたいな感じ。きっかけがあれば嬉しいけど、まだそんなに急いでないです。20歳だし。

― では、今改めて好きな男性のタイプをあげるとしたら?

てんちむ:包容力がある人。もう、器が広すぎてヤバい人(笑)。たとえば今回の映画だったら、フルヌードになって、プレッシャーとかもあるわけじゃないですか。それを見て見ぬふりせずに「がんばったね」ってプラスに応援してくれる人がいいです。それと、ご褒美においしい店に連れてってくれる人とか…欲を言ったらきりがないです(笑)。

― となると、やはり年上の男性がいいですか?

てんちむ:私35オーバーが好きなんですよ。ファザーコンプレックスってやつかもしんない。もう、ひたすら甘えてたいですね。結構ムニムニしてる人が好きなんです、お腹出てる人とか(笑)。お腹をずっと抱っこしていたい。浮気はバレないようにやってくれるんだったらいいです。

今後の目標は「みんなが気になる存在に」

てんちむ
― 今後についてお伺いします。モデル、女優、歌手など幅広く活躍されていますが、今後力を入れていくジャンルなど、方針は決めているんですか?

てんちむ:自分的にはまだいろんなことにチャレンジしたい気持ちがあるので、どこに力を入れるとかは考えてないんですよ。今は片っ端からいろいろやっていきたいです。年を重ねた時に、やりたいことに力を入れればいいかなと思っています。小さい頃から芸能界にいますけど、当時と今では全く環境が違うし、まだわからないことが全然多いんです。

― すごく器用ですよね。どのジャンルもそつなくこなすイメージです。

てんちむ:そうなのかな、わかんないです。そういう才能のもとに生まれてきてしまったのかな(笑)。

― (笑)。20歳を迎えられたということで、ブログではこれまでの波瀾万丈な人生を振り返っていましたが、やはり人生の節目という意識はあるんですか?

てんちむ:未成年から成人になったっていうことは、大きなことだと思うんですよ。ただ特に意識してることはなくて、その時すごいヒマだったからブログ書こうと思ったっていう(笑)。それで19歳を振り返ったら、マジ何も出てこなくて。このままじゃダメだと思いました。

― ブログでは「元気で明るくポジティブになりたい」とのことでしたが、その目標は達成できそうですか?

てんちむ:微妙ですよね(笑)。「中毒性のある女になる」とか、毎年いろいろ目標を立ててきたんですけど、毎日楽しく過ごすためにはポジティブでいることが一番だと思って。それまでがネガティブすぎたんで。かと言って、今はポジティブになるようなこともネガティブに落ち込むこともないし、なんか普通すぎて。

― ある意味、安定しているということでしょうか。

てんちむ:そうですね。安定してます。精神的に乱れることもないですね。

― プライベートで挑戦したいことはありますか?

てんちむ:資格を取ろうと思います。ヨガとか、エアロビとか。それと車の免許。今マグマスタジオに通ってお金を払ってますけど、インストラクターになればお金もらえるじゃんって思うんですよ。やりながら自分も痩せるし、いいなぁって。

てんちむ
― 今は運動にハマっているんですか?

てんちむ:今頑張っているのは、ホットスタジオ内の有酸素運動。エアボクシングとか、ステップ台を使った運動とか。

― 隠居生活から一転、ものすごくアクティブですね。

てんちむ:そうですね。でもまた面白いゲームが発売されたら部屋にこもるんだろうな~みたいな。

― 極端ですね(笑)。

てんちむ:そう。1か10か。ヨガも急に半年行かなくなったり、ストイックに通い出したりして、先生がビックリしてますね。

― それでは最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします。

てんちむ:20歳になったことだし、もう子どもじゃないので、自分自身のポテンシャルを上げて、目に留まるような人になりたいと思ってます。「あっ、この子また出てるんだ!」とか「この子のブログ見てみよ!」とか、みんなが気になる存在になりたい!応援よろしくお願いします!

― ありがとうございました。

約2年ぶりのインタビューとなったが、時が経ち成人を迎えた彼女は、迷いながらも前に突き進んでいた。カメラの前に立つと一転、思わずドキッとするほどみずみずしく、儚げな表情も見せる。空白の1年間を経て、新たなスタート地点に立った彼女の今後に期待せずにはいられない。(モデルプレス)

てんちむ
【前編】てんちむ、初フルヌードに抱く「不安」と「誇り」を語る「断る選択肢はなかった」 モデルプレスインタビュー

映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」(5月17日、池袋シネマ・ロサほか全国公開)【R-15】

出演:橋本甜歌、小林ユウキチ、繭、矢野未夏、青山裕企、井上肇、葉山レイコ
原作:松沢まり(株式会社KADOKAWA 富士見書房刊)
監督:青山裕企、伊基公袁
脚本:伊基公袁 港岳彦
音楽:ハジメタル
てんちむ、繭(C)2014「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」製作委員会
てんちむ、繭(C)2014「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」製作委員会
主題歌:神前美月「HOW'S IT GOING?」(SPACE SHOWER MUSIC)
配給:KADOKAWA
(C)2014「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」製作委員会

<ストーリー>
両親の再婚で義理の兄妹になった夕哉(小林ユウキチ)と美月(てんちむ)の二人。美月は、母親が再婚を繰り返していたことから、誰かと家族になることを諦めており、夕哉とも打ち解けられず居心地の悪い日々を過ごしていた。そんなある日、突然<自称幽霊>の少女・寿日和(繭)が現れ、「夕哉に恋をしており、実らないまま死んでしまったことで成仏出来ずにいる」という。日和を成仏させるための条件は夕哉とラブラブすること!なんと美月の下半身には脱げない下着、「貞操帯(T・S・T)」が着けられてしまっていた。T・S・Tについているハートのゲージは“Hな”満足度によって変動、満タンになると時の狭間にある天国までの階段に変化し、逆にゲージが低下すると付けている人間まで死んでしまう。つまり、夕哉と恋愛してHな気分を溜めていかないと…美月は死んでしまうのだ!様々なシチュエーションで幽霊に体を乗っ取られてはエッチなハプニングに見舞われて…“妹”美月の運命はどうなる!?

橋本甜歌(はしもとてんか)プロフィール

1993年11月19日 生まれ。6歳より芸能活動を開始し、NHK教育番組「天才てれびくんMAX」(2004~2006)のてれび戦士としてレギュラー出演。TBS系ドラマ「こどもの事情」(2007)では準主役を熱演し、話題の子役となる。その後一時休業を経て、「Nicky」「Popteen」「Ranzuki」をはじめとするギャル雑誌のカリスマ読者モデルとして活躍。2010年10月8日には、清純派アイドルからギャルのカリスマになるまでをつづったリアル中学生日記「中学生失格」を発表、発売1ヶ月で10万部を突破した。2012年にはNOTTV開局記念ドラマ「シニカレ」に出演。現在は“脱ギャル”を宣言し、清純派な容姿で子役時代から培った経験や持ち前のキャラクターでバラエティ番組等に出演している。
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