松坂桃李(左)×菅田将暉(右)でGreeeeN「キセキ」が映画化 誕生秘話を描く (C)彦坂栄治(C)渞忠之 

松坂桃李×菅田将暉でGReeeeN「キセキ」が映画化 誕生秘話を描く

2016.06.03 06:00

俳優の松坂桃李菅田将暉が、映画「キセキ ーあの日のソビトー」(2017年新春公開)にてW主演を務めることがわかった。同作は、4人組ボーカルグループGReeeeNが2008年5月28日に発売した「キセキ」の誕生秘話を描いた作品。今回GReeeeNのプロデューサーで弟のJIN(ジン)を松坂桃李、同じくリーダーで兄のHIDE(ヒデ)を菅田将暉が演じる。また、タイトルの“ソビト”とは素人または空人の呼称で、自由に新しいことに挑戦していく人のことを示し、GReeeeNによる造語である。


実話を基にしたストーリー

同作で描かれるのは、歯科医師とアーティストを両立する顔出し一切無しの異色ボーカル・グループ「GReeeeN」の代表曲「キセキ」の誕生秘話。そのまっすぐな歌詞と心地よいメロディーで、ギネスに「日本で最も売れたダウンロード・シングル」として認定されている。

今回「キセキ」誕生のバックボーンが明かされ、家族、仲間との衝突を経て、自分の進むべき道を切り開いていく姿が映しだされる。「キセキ」を含むGReeeeNの楽曲すべてのプロデュースを手がける弟JIN(ジン)と、GReeeeNのリーダーで兄のHIDE(ヒデ)。グループの中核を成すこの二人の兄弟の青春期を切り取った、実話を基にしたストーリー。

松坂桃李、GReeeeNのJINとHIDEの印象を明かす

今回、松坂は主演を務めるにあたり「最初この映画は名曲『キセキ』に関わる人たち、兄弟や家族・仲間の物語だと伺い、どう映画化するのか上手くイメージができませんでした」と告白。

実際に松坂はJINとHIDEに会ったといい「ものすごく魅力的で、お二人から出てくるエピソードのどれもが本当に興味深くて、感動もあり、なるほどこれはきっと面白い物語になるだろうと理解しました」と素直な心境を明かした。

そして松坂が演じるJINの印象について「人を惹きつけ、運気を上げてくれそうな“パワースポット”のようなJINさん、そんな魅力的で、かつ実態が明かされていない実在の人物を演じることに責任を感じますが、兄弟お二人のわかりあっている雰囲気や空気感をしっかり表現して、兄弟の関係性や家族の形、GReeeeNがデビューするまでの仲間たちに対する二人の思いを、丁寧に作品に乗せていきたいと思います」と意気込み。

また「JINさんはGReeeeNのプロデューサーですが、彼の昔のバンド時代も描かれているので、僕にも歌うシーンがあります。役としてしっかり歌うのは初めてで苦戦していますが、JINさんからも『楽しんでやってください』と言っていただいて、心強く思っています」と語った。

菅田将暉「僕にとって異色の経験になる」

松坂と同じく主演を務める菅田は「GReeeeNさんは素顔を公表していないので、その実態は知られていないけど、曲は誰しも知っていると思います。そんなグループのメンバー役を演じさせていただくことは、今生きている実在の人物を演じる上でも、僕にとって異色の経験になるなと思いました」とコメント。

また「僕と(松坂)桃李君が演じることによって、GReeeeNさんの学生時代や結成当時の様子を世の中に伝える役目を担えるというワクワク感があります。この時代に歯医者とミュージシャンを両立させるなんて、本当にあり得るのかなと思っていましたが、なぜ、どうやってその形になっていったのか、そこにはどんな家族や仲間がいて、どんな“キセキ”があって今こうなっているのかという経緯がすごく面白かったので、それを映画で表現するのが楽しみです」と胸を高鳴らせた。

小池賢太郎プロデューサー「この映画で表現できたら」

小池賢太郎プロデューサーも実際にJINに会い、「少年のような輝いた目で、彼らの昔話を聞かせてくれました。それは、実話なのですが、聞いていくほど、まるで、ひとつの物語のように感じられ、私はそのお話に本当に感動させられました」と振り返った。

またGReeeeNの「キセキ」について「今まで一番、聴かれている歌かもしれません。でも、なぜか彼らは、顔を出していないので、彼らの実態は、誰にも知られていません。他にも名曲がたくさんあるのに、とても不思議なことに思いました。ですので、もし、可能であれば、私が幸運にも聞くことができた物語を現実に映画にできたら、そしてみなさんに紹介できたらと思いました。顔も分からない彼らの音楽が、『なぜ、こんなにみんなに届くのか?』たくさんの人の心に届く音楽の素をこの映画で表現できたらと思います」とコメント。

また主役を務める松坂と菅田に対し「名実ともにすばらしい役者さんです。お二人の魅力で、この物語もより具現化して光輝くだろうことを今から確信しております」と期待を込めた。(modelpress編集部)

GReeeeNプロフィール

HIDE、 navi、 92、 SOHの男性4人組、福島県で結成されたボーカルグループ。2007年メジャーデビュー。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立を考え顔を伏せて活動している。現在の拠点は、HIDEとnaviは北海道、92は沖縄、SOHは福島と、日本中に離れて活動している。

そのため、音楽創作をもっぱらインターネット上でやり取りしており、国内でも稀なクラウドコンピューティンググループの先駆けとして活動している。「愛唄」「キセキ」「遥か」「オレンジ」「ビリーヴ」等、デビュー以来数々のヒット曲を生み出す。「キセキ」は今も日本国内においてもっとも多くダウンロード販売されたシングルとしてギネス記録を持つ。

2015年6月10日、通算7枚目となるアルバム「C、Dですと!?」が発売。10周年目を迎える2016年に入っても、その勢いは止まらず、数々の番組、CMソングを手掛ける。そして、2016年7月18日には、仙台より全国8カ所にわたる4度目のGReeeeN 10周年ツアー「んなぁしたぁぁぁ~…今日よりも好きになれる~♪ツアー」がスタート。また、LINE公式アカウントのフォロワー数は250万人を越え、クラウドのカリスマとして、彼らの歌声に耳を傾ける人が今なお増え続けている。

松坂桃李 コメント

最初この映画は名曲「キセキ」に関わる人たち、兄弟や家族・仲間の物語だと伺い、どう映画化するのか上手くイメージができませんでした。ですが、実際にJINさんHIDEさんにお会いしてみたらものすごく魅力的で、お二人から出てくるエピソー
ドのどれもが本当に興味深くて、感動もあり、なるほどこれはきっと面白い物語になるだろうと理解しました。

人を惹きつけ、運気を上げてくれそうな“パワースポット”のようなJINさん、そんな魅力的で、かつ実態が明かされていない実在の人物を演じることに責任を感じますが、兄弟お二人のわかりあっている雰囲気や空気感をしっかり表現して、兄弟の関係性や家族の形、GReeeeNがデビューするまでの仲間たちに対する二人の思いを、丁寧に作品に乗せていきたいと思います。

JINさんはGReeeeNのプロデューサーですが、彼の昔のバンド時代も描かれているので、僕にも歌うシーンがあります。役としてしっかり歌うのは初めてで苦戦していますが、JINさんからも「楽しんでやってください」と言っていただいて、心強く思っています。

菅田将暉 コメント

GReeeeNさんは素顔を公表していないので、その実態は知られていないけど、曲は誰しも知っていると思います。そんなグループのメンバー役を演じさせていただくことは、今生きている実在の人物を演じる上でも、僕にとって異色の経験になるな
と思いました。

僕と(松坂)桃李君が演じることによって、GReeeeNさんの学生時代や結成当時の様子を世の中に伝える役目を担えるというワクワク感があります。この時代に歯医者とミュージシャンを両立させるなんて、本当にあり得るのかなと思っていましたが、なぜ、どうやってその形になっていったのか、そこにはどんな家族や仲間がいて、どんな“キセキ”があって今こうなっているのかという経緯がすごく面白かったので、それを映画で表現するのが楽しみです。

GReeeeNさんの曲は決して単純ではないのに歌詞はストレートだったり、かなり入り組んだ構造になっているので歌うのはすごく難しいですが、理論的なところから音楽を勉強させていただき役作りをしています。
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